7章 共同体感覚

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7-1 共同体感覚とは?私たちは仲間である

adler-com_banner28 アドラー心理学を語る上で欠かせない言葉です。一見難しそうな言葉ですが、読んで字のごとく『共同体だと感じること』を共同体感覚といいます。
共同体が分かりにくければ、『仲間』と言い換えていただいても問題ありません。この世の中にいる人たちが敵ではなく仲間だという感覚。

人はそれぞれ見た目も匂いも考え方も違います。もちろん気が合わないと思うのであれば一緒にいる必要もありませんし、無理に関わる必要もありません。しかし、だからといって争う必要もありません。
あなたはあなたらしく楽しく生きていけばいいのです。
アドラーはマズローの5段階欲求を否定し、この共同体感覚を幸福になるための唯一の方法だと述べています。
より詳しく見ていきましょう。

7-2 共同体感覚の3つの要素

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共同体感覚は3つの要素で構成されています。

他者信頼|他者は私を援助してくれると感じていること
自己信頼|私は他者に貢献できると感じていること
所 属 感 |私は仲間の一員であると感じていること

①他者信頼と②自己信頼の感覚を持つことが出来れば、③所属感を得ることが出来ると言われています。
まず大事なのは、自分と他者を『信頼』することです。この『信頼』を高める方法として、『不完全さを認めること』ことが有効です。
完全の定義が人それぞれなので、この世に完全という状態は存在しません。(ある環境下である条件の中での完全はあり得ますが。。。) あなたが感じている短所も、他の人からすると長所だと捉えられることはよくある話です。つまり、この世にいる全ての人が不完全で、それぞれに長所と短所があります。

なぜなら一定の基準値がどこにも存在しないからです。大事なのは自分がどう『認知』するかだけなのです。

7-3 幸せになるための『行動』と『心理』の目標

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アドラー心理学では、あなたがあなたらしい人生を歩むための『行動』と『心理』の目標をそれぞれ設定しています。
あくまでも重要なのは『行動』です。『心理』の目標は『行動』の目標を支えるために提示されています。

それぞれ具体的に見ていきましょう。

行動の目標

①自立すること (自己受容)
②社会と調和して暮らせること (他者信頼)

心理の目標

①私には能力がある、という意識 (自己受容)
②人々は私の仲間である、という意識 (他者信頼)

どちらも①は自己受容に関すること、②他者信頼に関することです。自立するには、自分に能力があると思い込むこと。社会と調和して暮らすには、あなた自身が1人じゃないということに気づくことです。

この全世界にいる人たちは皆仲間だと思うことです。

7-4 共同体感覚を得る具体的な方法

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共同体感覚は待っていても巡って来ません。
実際に自分が行動して得られるものです。では具体的にどのような行動をすればいいのでしょうか?

私が提案するのは『毎日誰かに貢献してみよう』ということです。
実際に貢献できたかどうかは重要ではありません。あなたがその人に貢献したいと思えた事実が重要です。

そう思えた自分を認めてあげてください。
行動できた自分を認めてあげてください。

人でなくても構いません。
道端に落ちているゴミを拾うこと。

店員さんに「いつもありがとう」と笑顔で伝えることでいいのです。
これを毎日一つ続けてみてください。
きっとあなたが魅力的な人間だと気付いてしまうはず。

7-5 より大きな共同体で考えよう

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組織の中にいると、その組織がこの世の全ての様な気がしてしまいます。

視野がどんどん狭くなり、自分が所属している組織の人たちに承認されないだけで恐怖を感じてしまうのです。視野を広げたら大した問題でもないようなことも非常に大きな問題に感じてしまったりするのです。

自分に自信が無くなってしまった時や共同体感覚を感じられない時は、より大きな共同体で考えてみましょう。

例えば、あなたの周りにいる5人にはなく、あなたにしかない特徴を考えてみてください。
次に、その特徴を持つ人は日本に何人いるか考えてみてください。
最後に、その特徴を持つ人は世界に何人いるか考えてみてください。

母数を増やしたらあなたに似た人も増えませんでしたか?
もし今あなたがいる組織で疎外感や孤独感を感じているのであれば、大きな共同体で視野を広げて見てください。
あなたの仲間はいます。
今は近くにいないだけなのです。
この世に一人なんてありえない。

私はアドラーの本を最初から最後まで3回ほど読みました。火曜の朝、私は椅子から立ち上がりました。世界は違っていました。アドラーは私に教えてくれました。『世界は信じがたいほどシンプルだ』と。

 

 

7章の達成度

 

この章も楽しく学んでいきましょう!


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