「感情」は目的達成のために作り出される

 

この記事のタイトルを読んで、どのような印象を持ちましたでしょうか?

「そんなわけないじゃん」「ついつい出てきちゃうものが感情じゃん」と否定的な言葉が浮かんだ方が多いのではないでしょうか?

感情は出てきてしまうもの。。。数年前の私も間違いなくそう認識しておりましたが、

今では「使いたい時にあえて使っているもの」だと確信しております。

今回は「感情」について、向き合っていきましょう。

 

何のために「感情」が湧き上がってくるのか?

 

そもそも何のために感情は湧き上がってくるのか感がてみましょう。

重要なのは「なぜ」ではなく「なんのために」と問うことです。

アドラー心理学で大切にしているキーワード「目的論」。

この考え方を実行するには「なぜ」ではなく「なんのために」と問いかけることが重要です。

・相手に自分の気持ちを楽に伝えたい

・相手に自分の気持ちを理解してほしい

・相手を従わせたい

・相手に罪悪感を与えたい

などの目的が考えられるのではないのでしょうか?

上記のように考えると「感情を使っている」という考え方も、あながちおかしな考えではない気がしてきませんか?

 

例えば相手に自分の気持ちを伝えたいだけであれば冷静に伝えればいい。

でも感情が出てきしまう。私の辛さ、悲しさ、寂しさ、真剣さを伝えたいから。

出てきてしまうけど、それは言葉では伝えきれないことを伝えたいから。

ではないでしょうか?

 

ベストセラー著書 “嫌われる勇気” の一節をご紹介

2014年一番売れた本に選出された『嫌われる勇気:岸見一郎、古賀史健』。

この著書の中の一節に 「カフェの定員にコーヒーをこぼされたから、カッとなって大声を出した」という一例が記載されておりました。

このストーリーが非常に分かりやすいため、シェアさせていただきます。

 

嫌われる勇気 から引用————————–

青 年:昨日の 午後、喫茶店で本を読んでいたとき、通りかかったウェイターが私の上着にコ―ヒーをこぼしてしまいました。

買っ たばかりの、いわゆる一張羅です。カッとなったわたし大声で怒鳴りつけました。

普段のわたしは、公の場で大声を出すことなどありません。

しかし、昨日ばかりは店中に響きわたるくらいの大声で怒鳴り散らしてしまった。

怒りに駆られ、我を忘れてしまったわけです。さあどうです、ここにも「目的」とやらが入り込む余地はありますか?

これはどう考えても「原因」ありきの行動でしょう?

哲 人:つまり、あなたは怒りの感情に突き動かされて、怒鳴ってしまった。

普段は温厚な性格なのに、怒りの感情に抗することができなかった。

自分にはどうすることもできない不可抗力だった。そうおっしゃるわけですね?

青年:ええ 。あまりに突発的な出来事でしたからね。考えるよ り も先に声が出てしまったのです。

哲 人:では仮に、昨日のあなたが偶然刃物を持っていたとして、カッとなったはずみに相手を刺してしまったとします。

その場合も「自分にはどうすることもできなかった、これは不可抗力なのだ」と弁明できますか?

青 年:そ、それは極論です!

 

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哲 人:極論ではありません。

あなたの理屈を突き進めると、怒りに駆られた犯行はすべてが「怒り」のせいであって、

当人の責任ではなくなってしまいます。なにしろ、人は感情に抗うことができないとおっしゃるのですから。

青 年:じゃあ先生はわたしの怒りを、どう説明するおつもりです?

哲 人:簡単です。あなたは「 怒りに駆られて、大声を出した」のではない。

ひとえに「大声を出すために、怒った」のです。

つまり、大声を出すという目的をかなえるために、怒りの感情をつくりあげたのです。

青 年:なんですって?

哲 人:あなたには大声を出す、という目的が先にあった。

すなわち、大声を出すことによって、ミスを犯したウェイターを屈服させ、自分のいうことをきかせたかった。

その手段として、怒りとい う感情を捏造したのです。

青 年:捏造した?冗談じゃありません。

哲 人:では、どうして大声をあ げたのです?

青 年:だからそれは、カッとしてしまったからですよ。

哲 人:違います。わざわざ大声をあげなくても、言葉で説明すればウェイターは丁重にお詫びもしたでしょうし、

きれいな布巾で拭き取るなど、しかるべ き措置もとったはずです。あるいはクリーニングの手配さえしてくれたかもしれない。

しかも、あなたは彼がそうするであろうことを心のどこかで予期していた。

にもかかわらず、あなたは大声をあげたのです。

言葉で説明する手順を面倒に感じ、無抵抗な相手を、より安直な手段で屈服させようとした。

その道具として、怒りの感情を使ったのです。

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いかがでしょうか?

私たちはついより簡単な方法(安直な手段)を選びがちです。

そのために感情を使っているに過ぎないということを心のどこかに留めておくと、

あなた自身の気持ちがスッと軽くなるのではないでしょうか?

 

感情を捏造しない方法

ここまで読んでいただいた方の中で「ではどうしたら捏造しないですむのか?」という疑問が生まれている方もいるでしょう。

はっきりと申しまして、そんな方法はございません。

「え、なんか矛盾してない?」と言われてしまいそうですが、冒頭にも述べた通り「感情は排出物」です。

コントロールすることは出来ないのです。ではどうしたら冷静に気持ちを伝えられるのでしょうか?

それは「ライフスタイルを変えること」です。

感情をコントロールすることはできませんが、

その根本にあるライフスタイル(価値観)を変えることによって、

「目的」が変わり、必然的に感情も変わってくるのです。

・相手に自分の気持ちを楽に伝えたい

・相手に自分の気持ちを理解してほしい

・相手を従わせたい

・相手に罪悪感を与えたい

上記のような目的ではなく「相手を思いやる満たされた気持ち」を持つことで、

感情的になる回数は減ってくるのです。

 

⇒ライフスタイルを変える方法

⇒感情は排泄物である